2018年9月16日 (日)

もう栗の季節

 連休に群馬の家にやって来たら、ご近所の栗の木に実がたわわに生っている。例年は10月の声を聞いてからなのだが、今年は早くて、さらに豊作の当たり年らしい。緑なのも半分色づいたのも茶色なのもあり、ちょっと突くと落ちるのも、すでに落ちているのもある。
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 古い栗の木は大木となって茂り、中には幹と枝に板を渡して、ツリーハウスのように楽しんでいる家もある。
09162  「お好きなだけどうぞ」と栗を分けていただいた。栗ご飯に渋皮煮、味覚の秋がやってきた。

2018年9月12日 (水)

三カ月ぶりの朗読講習会

 図書館で朗読講習会を開催。昨年度から4回目で、これまでは入門編や初級編だったが、今日は受講が二度目の人を対象に「中級編」とした。朗読は〝誰かに聞いてもらう〟もの、その題材選びについての講義では、「まず自分が面白いと思える本でないと朗読は無理です」と講師の森田都さん。文章ごとに、どこをだいじに読もうか、どのようにメリハリをつけようか等々、じっくり試しながら読み込むには、確かに、おもしろがれる作品でなければ〝情熱〟が保てない。また、著作権について、作家さんに許可を取るノウハウもうかがった。朗読の実践編では、次回12月に師走の定番「芝浜」桂三木助原作の落語を10分版に短縮したもの)のミニ発表会をするので、その稽古。 江戸の人情話を朗読するのは、ふだんとは違う世界に想像をめぐらせ、当時の人物になりきって声を出すので、たいへん楽しい。「お前さんッ!」「何言ってやがんでえ」なんて、朗読でもなければ一生この口から発しないだろう。大きな声で啖呵をきるのもすっきりして気分がいい。

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2018年9月11日 (火)

もう一つの9.11

 赤坂のライブビストロ「November 11th」へ、「テレジン もう蝶々はいない」のコンサートを見に(聞きに)行った。ヒットラーの時代にアウシュビッツへの中継地だったテレジンで、ユダヤ人の子らが描いた絵や詩を題材に、解説と語り(野村路子)、ギター(中村ヨシミツ)、歌(三原ミユキ・西山琴恵)の4人が悲惨な事実を表現する。奇跡的に生き残ったごく少数の人々から話を聞いた、生きているからには話しましょう、という話を聞いたからにはそれを伝えなくてはと思う、という野村さんのメッセージが溢れていた。
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 絵を描いている時だけ目を輝かせたという子どもたちの絵が、会場に10点ほど飾られていた。自由に飛べる蝶に、家族の様子を見てきてほしい、と話しかける詩も紹介された。

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 2011年9月11日、野村さんたちは、このテレジンの公演のために訪れたプラハで、ニューヨークのテロ事件を知った。差別や偏見や憎悪がもたらす悲劇で命を断たれた子どもたちの、「二度と繰り返さないで」の声を伝えようと日本からやって来たその日に、そんな事件が起こったのである。以来、9月11日にこのコンサートを続けようと努めてきたとか。私にとっても忘れられない9.11になった。

2018年9月 8日 (土)

ポルトガルの風景画展

 京橋のギャラリーへ、「ポルトガルスケッチ旅行作品展」を見に行った。エッセイクラブでお世話になっている雨宮久馬氏からご案内いただいたもので、講師をなさっているグループ恒例の水彩画展である。今回は12人が出品、何回か拝見してお名前を覚えている方の作品もあり、生徒さんといっても皆さんお上手でベテラン…と思っていたら、「今回初参加の方もいますよ、高齢の男性で…」と聞いてびっくりした。その方といい、今年米寿の雨宮氏といい、絵筆を持つ方の好奇心はかっこいい。
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 雨宮氏の作品から2点紹介させていただく。「アマランテの教会と橋」のタイトルで、左は「橋の下流より」、右は「橋の上流より」。描き手が少し移動して違った方角から捉えた作品を、並べて鑑賞するのは楽しい。どちらを先に描かれたのだろう、こういう対比の展示はよくなさるのかしら、今度お目にかかったらお訊ねしよう。

2018年9月 7日 (金)

親切なプリント屋さん

 川柳の句会報を印字製本するため、早稲田大学のエリアにある「早美舎」という店に初めて出かけた。学生さんがよく利用するのだろう、卒論の製本、文化祭のチラシ、オリジナルTシャツのプリント等々扱っており、店内は明るくてポップ。「おじさん」と「お兄さん」という年代の男性二人で、てきぱきと切り盛りしている。まず紙の種類、写真の読み込み具合など、親切に相談に乗ってくれて、機械をセットする。次に料金を支払うのだが、そもそも価格設定がお安く、料金の計算方法がわかりやすく、中綴じの製本代はおまけ(無料)、消費税込みというありがたさ。そして「30分もあればできますよ」といわれて、ちょっとその辺を散歩しているうちにめでたく会報70冊が仕上がったのだった。この気さくで誠実なお店は開業して46年だとか、多くの学生たちを応援し、学生でない私のような者にも頼りにされていくことだろう。
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2018年9月 3日 (月)

「ふざける」の川柳

  昨日に続いて、今日は池袋で「川柳雑句ばらん」の句会。宿題は「ふざける」である。「ふざけた作品を期待していたんですが、まじめな句が多かったですね」と出題した佐藤孔亮さん。ご本人の句は「パスポート猫の写真を貼り付ける」で、「有り得な~い!」としながら皆大爆笑だった。多かったのは、「ふざけるな!」と言いたい昨今の事件について詠んだ句。怒り、呆れの対象は枚挙に暇がない。深刻なことを直接言わずにオブラートで包む手段として「ふざける」こともある。私の句「別れ話つい付けちまう『なんちゃって』」もその一つ。二人の様子が見える、いろいろに想像がふくらむ、とコメントをいただいた。

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 写真は池袋の駅中の広場。 なんとなく、もう秋だ。

2018年9月 2日 (日)

みなと番傘9月句会

 港区白金で開かれる「みなと番傘」の句会に初めて出席した。「川柳やまびこ」代表の永井天晴さんが選者として招かれたので、その応援に、である。さすが歴史のある吟社、貫禄のある方々約40人が会場を埋めていた。選をしている間に会員のインタビュートークがあったり、披講の前に体操で体をほぐしたり、雰囲気が心地よい。終了後の懇親会では、数人の方から何をだいじにして川柳に取り組んでいるかお話もうかがえて、やはりときどき他の句会におじゃまするのはいいものだ。私の宿題入選句は次の通り。「なぜ」(永井天晴選)「で、結局国民のせいなんですか」、「背中」(青木薫選)「列島の背骨の際が泣き崩れ」「目立ちたい背中が並ぶ本の棚」、「罪」(辻直子選)「鍵穴も節穴もある罪な家」「8Kのテレビが毛穴まで映す」、「元気」(犬塚こうすけ選)「蕎麦すする音で活力確かめる」

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 当日出題された席題は「怖い」。「あの世まで諦めないとストーカー」「なんだ恋か認知症かと思ったわ」「休み明け我が子が死ぬ気かもしれぬ」選者の菊地良雄さんに抜いていただいた。最後の句、子どもを亡くす不幸は何より怖い。夏休み明けの今は自殺する小中学生が多い時期だとか。死ぬな、生きよ、子どもたち!

2018年8月31日 (金)

雑草の行く末

 山の家での夏の大仕事といえば、草取りである。今年の猛暑もなんのその、かえって雑草たちは威勢がよい。せっせと抜くとドラム缶くらいの籠が1日でいっぱいになる。その草をどうするか。堆肥にする。庭の隅にブロックで四つに仕切った区画があって(写真)、一番手前に新しい草を山積みにし、二番目、三番目、と順に上下を積み替えていくと、どんどんかさが減り、黒々としてきて、半年から1年後、一番奥(スコップが置いてある所)に移す頃にはすっかり土になっている。〝土に還る〟を目で実感する場所である。

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2018年8月28日 (火)

「何だ?」の川柳

 三カ月に一度の「のぞみ川柳会」が、銀座区民館で行われた。当日発表の席題が、先回の「ん」に続いて、今日のもユニークだった。「何だ?」である。投句数制限なし、集まった40句を黒板に書きだして互選、鑑賞。やはり題がおもしろいと、おもしろい句ができる。これって何?との疑問を詠んだ句、一体何事だ!と怒り呆れている句、ナンダナンダと寄り集まる心境を描いた句、等々。私の句で点をいただいたのは、「つぶやきにペンの力が負けている」「お騒がせすぐB型のせいにされ」「壁掃除こなすルンバがまだ出来ぬ」「通販の口コミプロが書いている」。B型…の句は、のぞみ代表の播本充子さんはじめ、点を入れた人が皆B型。作者同様、よほど「何だ!」と思っているらしい。
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 課題吟は「コーヒー」(千代子選)で「ペアカップ安コーヒーも美味となる」「熟年のカフェに甘さが足りません」、「いっそ」(水無月選)で「男子医科大なら偏差値は下がる」「別姓で揉め第三の姓名乗る」、「八」(充子選)で「虹色にハッピーピンク足す熟女」「八つ目の不思議日本が沈まない」が入選。ラストの句は天位賞で、充子さんから写真の美しい京都のお菓子を頂戴した。

2018年8月25日 (土)

ヘンな花火

 かつては、夏の週末といえば豊島園の打ち上げ花火だった。我が家から数kmしか離れていないから、10階のベランダからかなりの迫力で見え、数十分にわたってビール片手に心地よく見物したものだった。それが、経済的理由か、近隣住宅地への遠慮か、2004年を最後に姿を見せなくなった。ところが今夜、8時過ぎにドン!と音が聞こえたのだ。あわててベランダに出たけれど、ほんの数発見えただけで、あっけなく終了してしまった。撮影どころではなく、あまりにヘンな写真なので、画像処理のフィルターもかけて、思いっきりヘンな花火にした(お目汚しでごめんなさい)。
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