川柳

2017年11月 6日 (月)

11月の雑句ばらん

 今日は池袋で川柳「雑句ばらん」の集まりがあった。題は「際どい」。いつもながら挑戦的な題だが、それでも眉をひそめるような傾向の句にはならず、ちゃんと節度を保つこの会の雰囲気が、私にはうれしい。「ありきたりの題では殻を破れない。もっと皆さんの発想を解放したくてね」と代表の佐藤孔亮さん。
  セクハラと口説き文句の紙一重 (のりこ)
 上記の私の句は、最高点をいただいた。今日の空のように、日本晴れの気分です。

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2017年10月17日 (火)

「宴」の川柳

 川柳同好会「やまびこ」の例会で、宿題の題は「宴」。『川柳マガジン』7月号に特集が掲載された川柳家、やまびこの世話役でもある植竹団扇さんが選者で、ユーモアたっぷりに披講、解説をしてくださった。
 宴は人が集まり、お酒も加わるから、人間くさいシーンがてんこ盛りである。職場では見せぬ顔のスターが居たり、腹の内が酒に溶けていたり、始まりも終わりも「とりあえず」だったり。披露「宴」では、互いに勝者の気分でのぞむ離婚の披露宴の句や、七五三は子供を披露する宴だとする句が、現代を切り取っていて面白かった。華やか、賑やかでなくても、手製の酒肴で家飲み、妻の誕生日に好物を作ってお祝い、持ち寄り品で地域交流等々、日常のちょっとした「ハレ」のひとときを〝宴〟として称える視点も印象に残った。
 団扇さんが最高位に選んだ句は、唯一宴の中にいない自分を詠んだ句だった。「僕も一人で飲むの好きなんです。居酒屋の隅でちびちびやっていると、宴の声が聞くともなく耳に入る。寂しいとかやっかみとかじゃなく、そうやって愉しんでいるんです」と。会員による互選では、選べる句の数が少ないからやはり吸い寄せパワーを持った句に点が集まる。選者は全体を見て入選句の順位をつける。双方が相俟って、よい勉強会になるのだなと思った。

 私の句は、酒盛りを仕切る一番でかい声(秀/のりこ)
       老親の元気を保つ
次の宴(地/のりこ)
を選んでいただいた。2句目は「保つ」でなく「つなぐ」とするのもいいですねとの助言あり。なるほど~!
1017  今日は、例会をいつもと違う場所で行ったら、ホワイトボードではなくて懐かしい黒板。長いこと中高校で教鞭をとっていた団扇さんとマッチしていた。

2017年9月19日 (火)

川柳仲間と連句の冊子

 川崎駅の地下商店街で5月に開かれた「笠着連句」(私も参加。5月27日のブログ参照)の記録が、おしゃれな1冊にまとめられた。ほぼA4判の20頁。表紙には「連句で遊ぼう」「一句付けてみませんか」のキャッチコピー。中を開くと「連句とは?」「三つの基本」に始まり、当日の表合八句が其の一から其の八まで、そして歌仙三六句の連句作品が、解説付きで紹介されている。季語研究会世話人の丁那さん、雀羅さんが執筆された、その解説がおもしろい。句の読み解き、つながりと展開、世界観などが、まるで短編小説のように味わえる。
 一昨日の季語研究会で手渡されたその冊子を、私に連句を紹介してくれた一歩さんのいる川柳「やまびこ」の集まりに、今日持参。披露したら「あら、すてき」「うわぁ、大人の遊びですね」「みんなで物語を作っていくんですって」「へえ、おもしろそう!」と話題になった。新しいことを軽やかに試す「やまびこ」のことだから、忘年会あたりの余興で〝川柳風〟連句に挑戦するかもしれない。
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2017年9月 4日 (月)

9月の雑句ばらん

 川柳グループ「雑句ばらん」では、課題吟の互選と批評、鑑賞のほかに、代表の佐藤孔亮氏が昨今の川柳界に関してトピックスを披露してくれる。今日は、びっしり入力された2017年の川柳大会一覧表、その選者一覧表(写真)をもらって、その話。こんなに大会が開催されているのかと一目でわかって興味深かった。そして、菊地良雄氏の近著『男の脱衣籠』にいい句が目白押しだったことから、孔亮氏が「私の好きな三十句」「次に好きな百三十五句」を、これまた全部びっしりと入力、印字して配布。感動を分けていただいてありがたかった。頭が下がる思いである。
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 今日の課題は、「へっぴり腰」。着ぐるみを脱いだとたんに腰が引け (のりこ) は、ゆるキャラ役の人が着ぐるみを着ている間は人懐こく愛敬を振りまくが、脱ぐやいなや本来の弱気に戻ってしまう、という状況を詠んでみたのだが、「着ぐるみ」が「鎧」や「肩書き」とも読めておもしろい、と鑑賞していただいた。

2017年8月29日 (火)

川柳展望東京句会

 練馬駅前の会場で、川柳展望東京句会が開かれ、大阪から、青森から、群馬からの参加も含め、23名が集まった。主宰の天根夢草氏(写真)は数カ月前、治療で1回2時間の点滴を7回受け、その間に川柳について「なんぼでも考えが浮かんだ」とか。中の一つが、川柳作品を数値化する試みで、①リアリティー(迫真力)、②オリジナリティー(新鮮さ・独自性)、③川柳味、④品格・格調、⑤技術力 の項目で点数をつける、あるいは5段階評価するという。よい川柳とはどういう川柳かを考える一つの指針となるだろう。
 今日の宿題は「自由吟」。2句提出し、出席者全員で互選した。課題吟でなく自由吟を選ぶこと、そして数の制限もなしによいと思った川柳をいくつでも選ぶこと。慣れていないと、これはこれで難しかった。私の作品は次の2句。
  賞味期限守りせっせとつまみ食い (のりこ)
  録画派に見てはもらえぬコマーシャル (のりこ)
「録画…」の句は、これまでに出ているようで出ていない着想だと、夢草氏からも点をいただいた。
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 席題は「風」。時間内(約40分)に何句でも作って出してよいというので、数打ちゃ当たるとばかりに頑張ってみたが、5句しぼり出すのがやっと。2句抜いていただいた。
 「いい選者にはいい句が集まります」と夢草氏。今日もピンクのシャツがお似合いだった。

2017年8月15日 (火)

川柳「泳ぐ」

 川柳やまびこの8月例会で、互選の題は「泳ぐ」。集まった15句のすべてに互選点が入ったのはめずらしい。
 水泳の方法としては、犬かき、立ち泳ぎが登場。いずれもスイスイと前に進む泳ぎではないけれど、自分らしくもがいたり休憩したりしながら生きていく、それを良しとする意気が心地よかった。「目が泳ぐ」の句が3句あり、チアガールや水着姿にふらりと視線が泳ぐ風刺もあったが、ぶれない姿勢を貫く時の人を詠んだ句が印象的。将棋の盤を海に見立てての泳ぎ、カープの野球を泳ぎ切れと応援する句、雑踏を擦り抜ける自己防衛の泳ぎなどもユニークでおもしろかった。

 大海を泳いだひれが残る皿 (のりこ) は最高点をいただいた。まるごとの煮魚をていねいに食べ尽くしても、背びれや尾びれは残る。生きて泳いでいたときには大活躍していたひれだが、食材としては見向きもされないものだなと思って作った。「ひれ」を男と見る、人生経験と見る、との読みもあって、人生を泳いだ証しが残された、との鑑賞になるほど~!である。これがあるから、仲間と集まっての句会は楽しい。 0815
 賞品として、かわいい図書カードをいただいた。

2017年8月 7日 (月)

8月のライオン

 話題の棋士の映画「3月のライオン」ならぬ8月のライオン。「8月の」雑句ばらん句会はビアホール「ライオン」で行われたのである。台風の近づいた立秋の今日は蒸し暑いビール日和。句会の後に宴会、のはずが待ち切れずに途中で「乾杯!」となった。

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 川柳の題は「妄想」。想像、空想、願望とどこが違うか、なかなか難しかった。有り得ないことや、現実味の感じられない状況へと発想を飛ばした句が「妄想」を感じさせ、評価された。
 妄想力鍛えてくれる抽象画 (のりこ)には、わけのわからない抽象画を何だろう?と考えるうちに妄想になる、面白い、との評価の一方、それでも抽象画は芸術品だから妄想にならない、「天井のしみ」を見ているほうが鍛えられるのでは、とアドバイスをいただいた。なるほど。

2017年7月30日 (日)

川柳展望170号

 私が会員となっている『川柳展望』は季刊誌で、先日最新の夏号(170号)が送られてきた。私の初めての投句が掲載されたのは143号。以来、「会員作品鑑賞文」、「1000字の発言」など、折にふれ書かせていただいていたが、今春からありがたいことに「展望集鑑賞文」をしばらく担当することになり、その初回だったこの号は私にとって忘れられない1冊である。
 「展望集」には、約200人分の自由吟(1人10句まで出句できる)から、主宰の天根夢草氏の選んだものが約20頁にわたって掲載されている。1人で7句選ばれる方も、1句の方もあり、合計句数は約800句に及ぶ。その中から私が印象に残った句を選んで、それぞれに鑑賞文を数行ずつ記した4頁が次の号に掲載される次第。今回は41人の41句を紹介させていただいたが、選び方も書き方もこれでよかったかしらとドキドキしている。もう一人の担当者・松橋帆波氏はベテラン文筆家で、鑑賞文も現代社会に対する論説になっているが、私にはとても真似できず…。「好きなように書いていいですよ。何かあれば指摘しますから」との夢草氏の言葉を頼りに、励みにしている。
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 このブログを始めたのが2年前の7月末。今日の記事は279本目だった。

2017年6月20日 (火)

やまびこ6月例会

 川柳やまびこの例会。川柳研究副代表のいしがみ鉄氏がゲスト講師としておいでくださり、「川柳とは自分をさらけ出す行為で、その人の経験、人生観などがにじみ出ます。新鮮なひらめきや発想を得るには、ふだんから五感を研ぎ澄ますこと、川柳以外の文学、音楽、舞台、いろんな芸術にふれていっぱい感動することです」と話された。
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 私の今日の入選句は、
  スカイツリー凛と見渡す都の構図 
(題「凛と」 のりこ)
  丹精の冷酒たたえる江戸切子 (題「凛と」 のりこ)

 互選(題「元気」)では、女っていいな化粧で元気づく」(のりこ) で最高点をいただいた。ちなみに殿方が鏡を見て元気づくことってないのかしら? …「いや、かえって失望します(笑)」だそうである。

2017年6月 5日 (月)

6月の雑句ばらん

 この川柳会の題は、「てこずる」「あつかましい」「憚る」など、ちょっと変わっている。代表の佐藤孔亮さんが念入りに言葉を探し、挑戦的に選んでいるのだ。俳句の題とは違う、人間くさくて川柳らしい題ともいえる。そして今日の題は「くそ真面目」。
 互選表の句を眺めながら、
  この句はどこが「くそ真面目」なんでしょうね? 
  「几帳面」とどこが違うんだろう?
  これはくそ真面目じゃなくて「ばか正直」なんじゃないですか?
 等々の意見が出ておもしろかった。川柳をする人にはおよそ「くそ真面目」な人はいないのもよくわかった。印象的だったのは、田舎の信号機にずる休みしなよ、と呼びかけている句。くそ真面目の対象物を見事に設定したこと、ずる休みできないのがくそ真面目なのだとの見つけに脱帽した。
 本日私が点をいただいた句(題「くそ真面目」)
   単身赴任食事の度に妻へ写メ(のりこ)
   越えるまで家で足踏み一万歩(のりこ) 

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 この春から池袋の産業振興プラザの一室を会場にしている。改装したばかりのおしゃれなビルだった。

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