川柳

2017年9月19日 (火)

川柳仲間と連句の冊子

 川崎駅の地下商店街で5月に開かれた「笠着連句」(私も参加。5月27日のブログ参照)の記録が、おしゃれな1冊にまとめられた。ほぼA4判の20頁。表紙には「連句で遊ぼう」「一句付けてみませんか」のキャッチコピー。中を開くと「連句とは?」「三つの基本」に始まり、当日の表合八句が其の一から其の八まで、そして歌仙三六句の連句作品が、解説付きで紹介されている。季語研究会世話人の丁那さん、雀羅さんが執筆された、その解説がおもしろい。句の読み解き、つながりと展開、世界観などが、まるで短編小説のように味わえる。
 一昨日の季語研究会で手渡されたその冊子を、私に連句を紹介してくれた一歩さんのいる川柳「やまびこ」の集まりに、今日持参。披露したら「あら、すてき」「うわぁ、大人の遊びですね」「みんなで物語を作っていくんですって」「へえ、おもしろそう!」と話題になった。新しいことを軽やかに試す「やまびこ」のことだから、忘年会あたりの余興で〝川柳風〟連句に挑戦するかもしれない。
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2017年9月 4日 (月)

9月の雑句ばらん

 川柳グループ「雑句ばらん」では、課題吟の互選と批評、鑑賞のほかに、代表の佐藤孔亮氏が昨今の川柳界に関してトピックスを披露してくれる。今日は、びっしり入力された2017年の川柳大会一覧表、その選者一覧表(写真)をもらって、その話。こんなに大会が開催されているのかと一目でわかって興味深かった。そして、菊地良雄氏の近著『男の脱衣籠』にいい句が目白押しだったことから、孔亮氏が「私の好きな三十句」「次に好きな百三十五句」を、これまた全部びっしりと入力、印字して配布。感動を分けていただいてありがたかった。頭が下がる思いである。
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 今日の課題は、「へっぴり腰」。着ぐるみを脱いだとたんに腰が引け (のりこ) は、ゆるキャラ役の人が着ぐるみを着ている間は人懐こく愛敬を振りまくが、脱ぐやいなや本来の弱気に戻ってしまう、という状況を詠んでみたのだが、「着ぐるみ」が「鎧」や「肩書き」とも読めておもしろい、と鑑賞していただいた。

2017年8月29日 (火)

川柳展望東京句会

 練馬駅前の会場で、川柳展望東京句会が開かれ、大阪から、青森から、群馬からの参加も含め、23名が集まった。主宰の天根夢草氏(写真)は数カ月前、治療で1回2時間の点滴を7回受け、その間に川柳について「なんぼでも考えが浮かんだ」とか。中の一つが、川柳作品を数値化する試みで、①リアリティー(迫真力)、②オリジナリティー(新鮮さ・独自性)、③川柳味、④品格・格調、⑤技術力 の項目で点数をつける、あるいは5段階評価するという。よい川柳とはどういう川柳かを考える一つの指針となるだろう。
 今日の宿題は「自由吟」。2句提出し、出席者全員で互選した。課題吟でなく自由吟を選ぶこと、そして数の制限もなしによいと思った川柳をいくつでも選ぶこと。慣れていないと、これはこれで難しかった。私の作品は次の2句。
  賞味期限守りせっせとつまみ食い (のりこ)
  録画派に見てはもらえぬコマーシャル (のりこ)
「録画…」の句は、これまでに出ているようで出ていない着想だと、夢草氏からも点をいただいた。
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 席題は「風」。時間内(約40分)に何句でも作って出してよいというので、数打ちゃ当たるとばかりに頑張ってみたが、5句しぼり出すのがやっと。2句抜いていただいた。
 「いい選者にはいい句が集まります」と夢草氏。今日もピンクのシャツがお似合いだった。

2017年8月15日 (火)

川柳「泳ぐ」

 川柳やまびこの8月例会で、互選の題は「泳ぐ」。集まった15句のすべてに互選点が入ったのはめずらしい。
 水泳の方法としては、犬かき、立ち泳ぎが登場。いずれもスイスイと前に進む泳ぎではないけれど、自分らしくもがいたり休憩したりしながら生きていく、それを良しとする意気が心地よかった。「目が泳ぐ」の句が3句あり、チアガールや水着姿にふらりと視線が泳ぐ風刺もあったが、ぶれない姿勢を貫く時の人を詠んだ句が印象的。将棋の盤を海に見立てての泳ぎ、カープの野球を泳ぎ切れと応援する句、雑踏を擦り抜ける自己防衛の泳ぎなどもユニークでおもしろかった。

 大海を泳いだひれが残る皿 (のりこ) は最高点をいただいた。まるごとの煮魚をていねいに食べ尽くしても、背びれや尾びれは残る。生きて泳いでいたときには大活躍していたひれだが、食材としては見向きもされないものだなと思って作った。「ひれ」を男と見る、人生経験と見る、との読みもあって、人生を泳いだ証しが残された、との鑑賞になるほど~!である。これがあるから、仲間と集まっての句会は楽しい。 0815
 賞品として、かわいい図書カードをいただいた。

2017年8月 7日 (月)

8月のライオン

 話題の棋士の映画「3月のライオン」ならぬ8月のライオン。「8月の」雑句ばらん句会はビアホール「ライオン」で行われたのである。台風の近づいた立秋の今日は蒸し暑いビール日和。句会の後に宴会、のはずが待ち切れずに途中で「乾杯!」となった。

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 川柳の題は「妄想」。想像、空想、願望とどこが違うか、なかなか難しかった。有り得ないことや、現実味の感じられない状況へと発想を飛ばした句が「妄想」を感じさせ、評価された。
 妄想力鍛えてくれる抽象画 (のりこ)には、わけのわからない抽象画を何だろう?と考えるうちに妄想になる、面白い、との評価の一方、それでも抽象画は芸術品だから妄想にならない、「天井のしみ」を見ているほうが鍛えられるのでは、とアドバイスをいただいた。なるほど。

2017年7月30日 (日)

川柳展望170号

 私が会員となっている『川柳展望』は季刊誌で、先日最新の夏号(170号)が送られてきた。私の初めての投句が掲載されたのは143号。以来、「会員作品鑑賞文」、「1000字の発言」など、折にふれ書かせていただいていたが、今春からありがたいことに「展望集鑑賞文」をしばらく担当することになり、その初回だったこの号は私にとって忘れられない1冊である。
 「展望集」には、約200人分の自由吟(1人10句まで出句できる)から、主宰の天根夢草氏の選んだものが約20頁にわたって掲載されている。1人で7句選ばれる方も、1句の方もあり、合計句数は約800句に及ぶ。その中から私が印象に残った句を選んで、それぞれに鑑賞文を数行ずつ記した4頁が次の号に掲載される次第。今回は41人の41句を紹介させていただいたが、選び方も書き方もこれでよかったかしらとドキドキしている。もう一人の担当者・松橋帆波氏はベテラン文筆家で、鑑賞文も現代社会に対する論説になっているが、私にはとても真似できず…。「好きなように書いていいですよ。何かあれば指摘しますから」との夢草氏の言葉を頼りに、励みにしている。
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 このブログを始めたのが2年前の7月末。今日の記事は279本目だった。

2017年6月20日 (火)

やまびこ6月例会

 川柳やまびこの例会。川柳研究副代表のいしがみ鉄氏がゲスト講師としておいでくださり、「川柳とは自分をさらけ出す行為で、その人の経験、人生観などがにじみ出ます。新鮮なひらめきや発想を得るには、ふだんから五感を研ぎ澄ますこと、川柳以外の文学、音楽、舞台、いろんな芸術にふれていっぱい感動することです」と話された。
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 私の今日の入選句は、
  スカイツリー凛と見渡す都の構図 
(題「凛と」 のりこ)
  丹精の冷酒たたえる江戸切子 (題「凛と」 のりこ)

 互選(題「元気」)では、女っていいな化粧で元気づく」(のりこ) で最高点をいただいた。ちなみに殿方が鏡を見て元気づくことってないのかしら? …「いや、かえって失望します(笑)」だそうである。

2017年6月 5日 (月)

6月の雑句ばらん

 この川柳会の題は、「てこずる」「あつかましい」「憚る」など、ちょっと変わっている。代表の佐藤孔亮さんが念入りに言葉を探し、挑戦的に選んでいるのだ。俳句の題とは違う、人間くさくて川柳らしい題ともいえる。そして今日の題は「くそ真面目」。
 互選表の句を眺めながら、
  この句はどこが「くそ真面目」なんでしょうね? 
  「几帳面」とどこが違うんだろう?
  これはくそ真面目じゃなくて「ばか正直」なんじゃないですか?
 等々の意見が出ておもしろかった。川柳をする人にはおよそ「くそ真面目」な人はいないのもよくわかった。印象的だったのは、田舎の信号機にずる休みしなよ、と呼びかけている句。くそ真面目の対象物を見事に設定したこと、ずる休みできないのがくそ真面目なのだとの見つけに脱帽した。
 本日私が点をいただいた句(題「くそ真面目」)
   単身赴任食事の度に妻へ写メ(のりこ)
   越えるまで家で足踏み一万歩(のりこ) 

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 この春から池袋の産業振興プラザの一室を会場にしている。改装したばかりのおしゃれなビルだった。

2017年5月23日 (火)

銀座で5月句会

 3カ月に一度の、のぞみ句会に参加した。いつもの句会(投句、選者の披講)に加えて、川柳界の重鎮・五十嵐修氏のスピーチが心に沁みた。最初の師であった大木俊秀氏が誉め上手だったエピソードをはじめ、「川柳は投句だけじゃなくて、句会に来るのがいいですよ。どんな句に出会えるか、ほかの人の句を聞いてどこまでわかるかが面白い。なんで川柳始めたの、なんて話から交流もできます」と素敵な笑顔で語られた。
 のぞみ代表の播本充子さんとは、「句会でリュックサックから広辞苑(電子辞書でなく立方体に近い厚さのあの広辞苑!)を取り出した人がいたので感心して声をかけたのが始まり、以来20年の付き合いです」とか。充子さんは、「こんなに川柳のお好きな人はなかなかいません」と五十嵐氏を称える。
 こののぞみ句会では披講の際に、じっと耳を傾ける皆さんから「ほう!」「いい句だね」などと感想が聞こえる。それがとてもいい雰囲気を醸していて、私は好きだ。

  今日の私の入選句は次の通り。
・さわやか(岡村水無月選)雑草のゆえに青葉と名乗れない
・バス (伊勢田 毅選) 豪華個室線路なくても運ぶバス
            路線図を一筆書きにバスの旅

・代表 (播本充子選) 吾輩は猫 ミッキーはネズミなり
           カレーライス今や日本の母の味
           私の選ばぬ人が国の顔

0523  歌舞伎座の地下は三社祭りの飾りつけで賑わっていた。

2017年4月16日 (日)

川柳展望大会

 毎年この時期に大阪で開かれる川柳展望全国大会に出席した。2013年以来、2回目である。季刊誌「川柳展望」でお名前を拝見していても、お目にかかれるのは全国から誌友の集まるこの機会だけ。各地の川柳大会の情報交換の場ともなり、数えたら9通配られていた。主宰の天根夢草氏(写真)が終始甲斐甲斐しく立ち働いておられ、その雰囲気に惹かれて足を運ぶ人も多いに違いない。
 約170人の来場者の平均年齢は70代後半だろうか。入選作に、同想句や言い古された表現が入っているのを聞くと、やはり惜しい気がする。同時に、若い句、新しい句を選ばれる高齢の選者もおられて、これは年齢の問題ではないとあらためて思う。
 私は2句、抜いていただいた。
   題「継ぐ」佐道 正選 丈継いで祖母の紬を着る小粋 (のりこ) 
   「自由吟」新家完司選 くずし字が書けず熟女になりきれぬ (のりこ)0416

 大阪へ日帰り、それも初めて着物で新幹線の遠出をしたので、少なからずくたびれた。洋服のない時代は当然、和服で長旅もしていたのだろうけれど。

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