川柳

2018年6月19日 (火)

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2018年5月15日 (火)

川柳相撲の予行演習

 川柳やまびこの例会があった。宿題は「流れ」。時の流れや、流されない生き方について、考えさせられる句が多かった。私の入選句は、「涙あと語る化粧のくずれ方(秀)」「高低の格差飲み込む巨大うず(客)」「流星をうらやましがる北斗星(天)」。天の句は、夜空の目印とされる北斗七星も、一度くらい自由に流れてみたがっているのではないか、と想像した次第。人間に置き換えて共感してもらえて嬉しい。
 その後に行ったのが今日のスペシャルイベント、紅白対抗の「川柳相撲」。二つの句を耳で聞いてどちらがよいかを選ぶ、というのを試したいと以前から思っていた。目に頼るのでなく聞くだけでわかる句を作る、聞いてすんなりと漢字変換できる語を選ぶ、同音異語は紛らわしいので避ける等々、耳向きの川柳を作るのはけっこう難しい。二句を比べるために記憶にとどめておくのも、ふだん使わない集中力が要る。川柳相撲の題は「虫」。私は「殺虫剤CM増えて夏が来る」「虫食いの穴が埋まらぬパスワード」「女王蜂選挙で決めたわけじゃない」「虫たちは知らない少子高齢化」「行列の蟻は働き盛りだけ」など、作ってみた。やはりシンプルでリズムよく、くすっと笑える句が評価しやすい。作者名は伏せ、紅白に分かれての団体戦、それぞれの作戦が功を奏し、男女の作風の違いも見えて、楽しいエンターテインメントとなった。
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 来場者全員が表裏を紅白にした団扇を使って判定に参加するのもポイント。その多数決で勝負を決める。そう、一昨日、団扇に赤い絵具を塗っていたのはこのためだったのである。そして、紅白対抗「川柳相撲」は、今日は会員による予行演習で、8月に行われるやまびこの記念句会にて、本番を迎える。

2018年5月 3日 (木)

ベストコレクション

  よくお目にかかる川柳人が、相次いで句集を上梓された。植竹団扇さんと井手ゆう子さん。作品もお人柄もとても魅力的、私が川柳を始めたころからずっと尊敬してきたお二人である。折しも我が家に「川柳マガジン」の5月号が届き、それによると、日本で唯一の川柳総合雑誌であるマガジンが今年初めに創刊200号を迎え、その記念に〝川柳界の第一線作家による柳言と秀句集〟を200巻刊行するという。記事中の200人の名簿には錚々たるお名前がずらり。その中のお二人だったことに、あらためて敬意を表する。
 団扇さんの句集の副題は「原発はゼロ尿酸値は8以下」。中身の第一章は「祈祷師がいるパチンコ屋」、二章は「単なる癖で酒を飲む」、どのタイトルもユニークで興味をそそられる。博識で、仲間へのコメントはいつも的確、句集の作品にもそれが溢れている。
 ゆう子さんの句集の副題は「大笑いしよういつかはしぼむから」。巻頭の「柳言」によると、川柳は親友であり悪友であり、腐れ縁かも、と。歯切れのよい十四字詩にも取り組まれ、一章は17字、二章は14字、その表情の違いを楽しめる構成になっている。おしゃれで繊細、時にほろりとさせられる女ごころの表現に惹かれる。
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 「川柳マガジン」を、実は私は購読はしていないのだが、5月号には、所属の川柳同好会「やまびこ」の新年会で川柳連句を行ったことが、巻末の川柳句会レポートに掲載されたため、取材にみえた担当者が送ってくださった次第。本邦初の川柳連句が活字に残されてうれしい。

2018年4月17日 (火)

やまびこ会報80号

 川柳やまびこの4月例会で、今日の互選の題は「色」。私作の「適正に色を付けます公文書」について、「普通の日本語からすると〝適当に〟じゃないの?」「違和感がある」「以前ならそうだった。今は現実」「公文書にオマケなんてそもそもあり得ないのに〝適正〟だって答弁される」「上句中句下句、ミス マッチな展開が可笑しい」等々、意見が出て、「これは痛烈な皮肉の句である」と評価してくださった。何でも言い合える雰囲気がやまびこのいいところだ。
 もう一つの「名残り」の題では、「振り向かぬようにヒールを響かせる」が最高点をいただき、「コツコツと乱れぬハイヒールの音を自分に聞かせて、未練を吹っ切る強さがいい」「女性の社会進出はこういう先達に支えられてきたのかも」などの感想も。点数もだが、こういったコメントが嬉しい。
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 今日は例会の前に役員が集まって、6月の吟行会の計画や、8月の「やまびこ七周年記念句会」の内容を検討した。新しい企画を通して、他の吟社との交流や新しい川柳の楽しみ方が生まれそうで、心を弾ませている。会報は今月で80号となった。04172

2018年4月 1日 (日)

明窓浄机の助っ人

 川柳の新年会で、くじ引きの川柳付きプレゼント交換があり、今年はこれを引き当てた。「散らかったままで頭は働かぬ」の川柳を見た時点では、掃除道具の類を想像したが、包みから出てきたのは長いジッパーの付いたペンケース。開くと平らなトレイ状態になり、中身がよく見える。小さな文房具は使っていると机の上ですぐに行方不明になるが、これなら戻しやすいから探し物のストレスも減る。持ち運びするのに、黒っぽいバッグの内側で、ケースの蛍光色はよく目立ってくれる。閉じるとジッパーの端が持ち手になり、ボトルと同じように立てて収納できるのもいい。0401
 今日から新年度。Rさんからの川柳を座右の銘として、まずは机まわりをすっきりさせ、「頭の働く」環境を作ろう♪

2018年3月20日 (火)

3月のやまびこ

 川柳同好会「やまびこ」の例会で、今日は佐藤孔亮さんをゲスト講師にお迎えした。川柳だけでなく、都々逸の「しぐれ吟社」同人、雑俳の「揚巻の会」を主宰、忠臣蔵や江戸文化についての著書も多い。川柳の選句、鑑賞にも蘊蓄がうかがわれ、おもしろかった。後半のレクチャーでは、元号の話、嫁はん、おっさんなどの「はん」と「さん」の付け方の法則が披露され、披講の句の並べ方については歌舞伎役者の名前も飛び出した。清酒のキャッチコピー句「日の本の灯ともし頃の沢の鶴」を母音で表すと「イオオオオ イオオイオオオ アアオウウ」、これには夕暮れ時までお酒を我慢していたのが、「沢」のアアで口を開いて一気に開放されるという〝仕掛け〟がある、という故・大木俊秀氏の説を聞き、実に興味深かった。日本語の特長、有難さを再認識させていただいた。
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 今日の私の句は、互選の題「水商売」で、「別世界よりもウチっぽさが人気」が7点。宿題の「猫」(佐藤孔亮選)は、「プライバシー侵害鈴はお断り」「今年くらい人気ゆずれと犬が妬く」が入選した。

2018年2月 5日 (月)

雑句ばらんの新年会

 1月のはずだった「雑句ばらん」の新年会が、雪の影響で延期され、今日となった。恒例のくじ引きプレゼント交換で、私から贈ったのは、北九州で見つけたガラス製の縁起もの。1.5cm四方の枡から犬が顔を出している。添えた句は「チビだけどあなたに福を招くワン」。Kさんのふっくらした手に渡った。
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 私がいただいたのは「ノウハウ本積んで知ったかぶりをする」の句と共に、富士山の図書券である。嬉しい! Rさん、ありがとうございます。積ん読でなく、手許に置きたい書籍を買います。02052
 ほかに「あのときの感動しかと逃がさない」でノートとペン、「一兆になるとこいつは使えねえ」で12桁の電卓、「一目見た時から君に首ったけ」でマフラー…等々、作者やグッズを推理するのもおもしろかった。
 その後10分間吟を6題。その場で題が出され、10分で3句捻り出すのを6題続けるのである。脳がたっぷり汗をかいた。今日の私の入選句の中から記す。
   題「本物」 スッピンです もう演出に飽きました
   題「おばあちゃん」 おじいちゃんのくせにおばあちゃんを笑う
   題「寒い」 そばにいるアンドロイドに熱がない

2018年1月26日 (金)

青森の川柳人と新春句会

 銀座で句会があった。地下鉄から地上に出たら、雪が見当たらなくてびっくり。溶けたのではなく、除かれているのだ。足元が危ないと思って着物を諦めたのだけれど、これなら着てゆけばよかった。(写真は4丁目の交差点)
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 さて、今日の句会は、青森の川柳ゼミ「青い実の会」の9人が東京に遠征、そこに東京在住の「川柳展望」同人6人を招いてくださったもの。行き届いた準備、進行など青森の方々にすっかりお世話になった。その作品は、助詞止めあり会話体あり、メタファーの名詞遣いがうまく、闊達、奔放を感じる。聞けば、青い実の「実」は時実新子の「実」、新子の直弟子だった方が運営する会なのだとか。他県の吟社と交流するのは目が開かれて楽しく、実に勉強になる。

 私の入選句は以下の通り。
題「霞む」 老眼の夫婦が霞む至近距離/霞んでるくらいがいいな理想郷
題「巡る」 この雪は海山の息吸った粒/言われてみたい「やっと巡り会えたね」/墓巡りできぬマンション型の墓地
題「囁く」 ひそひそがピリピリ響く氷点下/内緒話聞いておどけるシクラメン

01262_2  お土産に浅虫温泉名産の久慈良餅、青森のりんごをいただいた。「青い実」の今月号も。中央は「巡る」のトップ賞(「この雪は海山の息吸った粒」)でいただいた入浴剤。深海を思わせる色と香りに炭酸ソーダが加わっているとか、お風呂が待ち遠しい。

2018年1月16日 (火)

川柳連句

 川柳同好会「やまびこ」で12月に連句に挑戦した話は何度か書いた。そこでは「やまびこ流川柳風連句」、「川柳de連句」などの言い方をしてきたのだが、来月の新年会でも連句をすることになったし、年のはじめに夢を見ようと(笑)今日の例会で「川柳連句」のネーミングを発表した。季語(季節)にとらわれず、くすっと笑える川柳の持ち味で連句を巻こうというもの。
 12月の連句4巻の中から1つを紹介する。
「女って」の巻(非懐紙14句)
女っていいな化粧で元気づく/銀座浅草渋谷新宿/盛り場のオモテとウラに咲く涙

なめて塩っぱい水あるを知るかりそめの虚飾にまぎれバラライカロシアはすでにペレストロイカドーピング毎月検査いたします血糖値ハイビールやめますこの夜は熱燗で聴くクラシック蒸気を上げて走る貴婦人今風の煙を立てぬスモーカーベランダもよし孫も喜ぶむだ花もエキス入れば桜色千鳥が淵を流れゆく風

 俳諧師・季語研究会同人である佛渕雀羅さんに4巻を見ていただき、会報にご寄稿いただいた。その一部を紹介する。
「長句と短句が交互に続き、それぞれ個性的な句が並んでいる。…季節には縛られない川柳そのままの行き方である。長句と短句が二句一組の世界を織りなしつつ次々に変化に富んだ新しい世界を生み、「なるほど、こんな連句もあったか」と思わせる。連句では一巻中恋句のないものは端物(はしたもの)とする、という考え方があるが、各巻ユニークで豊かな恋句がちりばめられている。…思いもかけない扉から、川柳の探検隊が連句の沃野になだれこんで来た、という驚きと可能性を感じた。」
 驚きと可能性、とは嬉しい。「川柳連句」が流行るといいな、と願っている。

Photo 上のイラストは、やまびこ創立2周年の際、画家・川柳家の木内紫幽氏が描いてくださったもの。以来、会報表紙の顔、イメージキャラクターとして活躍してくれている。

2017年12月29日 (金)

連句で会報増頁

 今年最後のやまびこの会報がようやく完成した。12日の忘年会の報告号で、実施した「川柳de連句」について、ミニ講座、まとめ、感想文等々いつもより頁を増やして盛りだくさん、編集に時間がかかってしまった。年内に間に合ってよかった。1229_2
 連句については、4頁を独立させて、会員以外の川柳家の方々にも送らせていただいた。「面白く拝見しました」「楽しそうでいいですね。川柳連句というジャンルを作ってもおもしろいかと思います」「連句もおいしそう! 何時か何処かでやってみたいとも思います」…等々、お返事が届いた。こういうお付き合いをしていただけることに感謝をあらたにし、心あたたまる年の瀬である。皆様、今年もお世話になり、ありがとうございました!

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