着物

2019年1月 7日 (月)

今年の川柳事始め

 今日は川柳「雑句ばらん」の新年会。恒例のプレゼント交換は、まずプレゼントを表す1句を提出し、1人1句引く。読み上げ、句をヒントに当て合い、最後に作者から実物をもらって種明かし、という趣向である。私が引いた句は「こりごりの恋肉球でほぐしてね」。肉球の感触を生かした癒やし系のおもちゃかなと思っていたら、〝電動肉球にゃんたん〟、ぷっくりピンクの肉球がなんともかわいい。ぶるぶる振動して肩こりにも効くそうだ。くださったOさん、ありがとうございました。
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 私からのプレゼントは「コンビニへ今を見に行く買いに行く」の句を付けて、QUOカード。日ごろお世話になっているKさんの手に渡った。進化するコンビニをのぞきに行って使っていただけたら嬉しい。そのほか、10分間吟を6題。「衿(襟)」「眼鏡」「とぼける」「こりごり」「猪」「絆」を次々に3句ずつ作り、久しぶりに脳が汗をかいた。「衿」の選者は私。誰に襟首をつかまれるか、襟髪を引かれるか、衿巻一つを二人で巻く姿から昭和のエリマキトカゲまで、いろいろあっておもしろかった。軸吟は「花柄の半衿付けてお正月」。新年会なので、刺繍入りの半衿を付け、華やかな帯を締めて出席した次第。
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2018年11月16日 (金)

一葉忌句会

 台東区の一葉記念館で、44回目の一葉忌句会が行われた。披講の前に、「樋口一葉と和歌」と題して、学芸員の近藤さんによるミニ講演があった。15歳から中島歌子の歌塾「萩の舎」に通った一葉は、身分の高い名門令嬢の集まる中、着丈の合わない普段着しかない貧乏に屈することなく、和歌の素養と筆を身につけた。後に生活のために書き始めた小説に、習ったことを無駄にはしまいと、和歌のリズムや知識を取り入れた、その気性と賢さを思う。
 写真は、一葉記念館にほど近い鷲神社。今年の酉の市は1日、13日、25日。今日は合間で静かだが、設えの立派さから当日の賑やかさが目に浮かぶ。
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 今日の入選句は、「いきいき」(永井天晴選)で「化粧台そばにジュリーのブロマイド」「待ってましたの得意仕事がある暮らし」、「用意万端」(松尾仙影選)で「入れ替えて食べ慣れておく非常食」、「決める」(尾藤川柳選)で「外食店スマホ上手な人が決め」「歩み寄る努力をしない多数決」
11162  祖母からもらった大島を着て行った。丈が短かったので、裾に黒無地を足してある。帯で隠れるあたりに接ぎを入れることもできたが、この柄ならいつか洋服のコートに直すこともできそうなので、鋏は入れなかった次第。

2018年11月 2日 (金)

「やっぱり」の川柳

 東京みなと番傘の11月句会に、今日は選者の一人として出席。題は「やっぱり」である。題を詠み込んだ句とそうでない句と、半々くらいだったろうか。選挙結果、ドラフト、値上げと中身、噂の二人、根回しの会議、くじに当たる夢、別腹と体重計、男が惚れる男は女も放っておかない、等々、どの句も〝やっぱりそうか〟というドラマがあって素敵だった。私の軸吟は「長男の彼女私に似ています」
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 みなと番傘は雰囲気が明るく、座が沸いて楽しい。今日の入選句は、「白」(真島久美子選)「下着まで白です離婚調停日」、「ほろ苦い」(内田閑礫選)「さよならの絵文字メールを受けた夜」「腸付きの秋刀魚に思い出す男」、「はじらい」(石川雅子選)「ロボットです恥じらう振りも致します」
11022 お天気がよく、風も吹かず、絶好の着物日和。秋色の辻が花の小紋を着て出かけた。 

2017年12月25日 (月)

アメリカンクリスマス

 同じ町に住むアメリカ人のN夫妻から、クリスマスのターキー・ディナーに招かれ、来日中の妹さん夫妻、教会のお知り合いなど10人と“Celebration”のひとときを過ごした。妹さんによれば、サウスキャロライナのご自宅の裏庭には、野生の七面鳥が10数羽散歩しているとか。日本では馴染みが薄く、日本で七面鳥を食べたのは前回もN夫妻宅で、数年前の収穫感謝祭のときだった。丸焼きを切り分けて、スタッフィング(詰め物)、マッシュポテト、クランベリーソースと盛り合わせ、アメリカの味を堪能した。
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 聖書を読み、讃美歌を合唱。そのとき夫人のK子さんが、ヘルマンハープを演奏してくれた。ドイツで生まれたという美しい楽器から、柔らかなゆったりした音色が流れる。弦の下にセットして使う楽譜がユニークだ。上から下へ進み、印と重なった弦を指で弾く。キイが高かったら楽譜を左にずらせば全体が一音下がる。持ち運びしやすく、初めての人でも弾きやすく、〝寄り添ってくれる〟感じがいい。
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 今日の着物は、紫の小紋にカジュアルな帯。石の帯留めは赤の半月型にした。
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2017年12月22日 (金)

冬至に〝川柳de連句〟

 川柳のお仲間5人で門前仲町へ出かけた。ここは富岡八幡宮が有名だが、先日殺傷事件があったばかりなので遠慮し、近くの深川不動堂にだけお参りした。今日の目的はおいしい魚料理と〝川柳de連句〟である。「熟年の五人冬至に弾みおり」(のりこ)を発句に18句の半歌仙を巻いた。眉の月に見とれ、口はくるくると飲んで話して…と実写のように句が続く。煙草にウソの想い出が浮かび、あたりに深川流しや猫仲間が行き来し、カラリと生きた祖母の時代を振り返り、挙句にゆず湯で余韻を醸す。作句は時に合作となり、句を繋ぎながら会話が一段と弾み、誠に大人の遊びであると実感した。 12222
 今日の着物は、気を遣わないデニム、半衿も白でなくクリーム色にした。明るい色の織の帯に、黄土色の石の帯留め。
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 7年振りくらいにお会いしたTさんが、「川柳の人は一期一会の付き合い方を心得ていて、ヘンに引きずらないのがいい」と道々話しておられた。いい冬至の夜だった。明日からは昼の時間が長くなってゆく。

2017年12月18日 (月)

石の帯留め

 9月末に出かけた、米国アイオワ州の思い出をたどる旅については、当時のこのブログに度々アップしたが、まだ書き残したことがあった。30年前も今回も一番お世話になった大学教授からいただいた、珍しい品についてである。リタイア後の生活用にと建てられた郊外の家を訪ねると、地下に広~い趣味の部屋があった。石を磨いたり切ったりする電動マシーンが何台もあって、プロ仕様の工具や、特殊な手袋、眼鏡などがずらりと並んでいる。アフリカや南米などから原石を入手し、アイオワの長い冬にじっくりと加工して楽しむのだとか。切る角度によって断面の模様が変わる。そのいずれもが美しい。その場で「帯留めにしたら素敵だろうな」とつぶやいたら、「KIMONOのアクセサリーかい? それはおもしろい。好きな物を選んで持って行っていいよ」というわけで、写真の石をいただいた(手前のマーブル模様は、ネックレスにと金具を付けてくださった)。

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 日本に帰って通販で帯留め金具を4つ購入、アポキシ樹脂の接着剤で取り付け。10時間、動かさずに抑えておくのに、鉄アレイが恰好の重石となった。すべて器用な夫のお陰である。
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 かくして、またとない手作り帯留めが4つ完成。どの帯に合わせようかと楽しみだ。

2017年12月17日 (日)

連句の材料

 今年最後の季語研究会だった。以前から講読している、高井几董(江戸中期の俳諧師・与謝蕪村に入門)著『附合てびき蔓』で、今日は、連句の「一巻のむつかしき所」と言われる第三の句について、議論が続いた(私は教えていただくばかり)。その後、軽食、酒肴をいただきながら連句の実作。Nさんがジャンボン・ド・パリという白いハムを持って来てくださり、Mさんはこれを「酔ひ進むジャンボン・ド・パリ月の宴」と連句に詠まれた。
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 今日の私の着物は、絵絣に帯は地味な無地。そこへ初めてこの帯留めをしてみた。実はこれ、アメリカを旅行したとき、原石を研磨するのが趣味という知人にいただいた石を帯留めにしたもの。Tさんが「帯留めにモンタナの石磨き上げ」と、これも連句に取り入れてくださった。
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 帯留めの話の続きは、また明日…。

2017年9月15日 (金)

久し振りの着物

 着物で出かけた。本当に久し振りだ。5月になって単衣に変えようと思った矢先にもう暑くなって、以来ずっと封印状態だった。年々夏が長くなって、蒸し暑さが増して、ゲリラ豪雨の確率が上がって、単衣の出番が少なくなるばかりだ。
 今日は、無理をしなくてもまずまず涼しい顔で過ごせた。やはり、空気はもう秋。けれど、キョロキョロ見渡したにもかかわらず、日中、和服姿には一人も出会わなかった。出掛けた先が新宿だったせいか。
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2017年4月 5日 (水)

桜と共に朗読練習スタート

 朗読劇「瞼の母」の練習日。登場人物は、番場の忠太郎、水熊のおはま、おはまの娘お登世、知人のおとらの4人。お登世役のM子さんも今日から参加、若いみずみずしい声が加わって嬉しい。演出の山下晃彦さんの指導のもと、皆で意見を出しながら人物像を作っていく。短い中に情のこもった会話のキャッチボールが続くなか、「お前」は「おまえ」か「おめえ」かと忠太郎が何度か試し、「家」は「いえ」か「うち」かとこれも試す。小さな一言にも感触を聞き分ける耳と心の訓練である。
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 外は桜が真っ盛り。着物の半衿はこれまで無地を決め込んでいたが、桜につられて今日初めて花柄にしてみた。
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2017年1月27日 (金)

きもの病院

 着物を着るようになって丸5年経った。その間に、急な雨をしのぐコートや草履、気軽に居酒屋にも着て行けるデニムの着物、真冬用のコートや足袋など、徐々に揃えたので、今ではよほどの大雪や台風でない限り、着物で外出できるようになった。
 加えて、着物ライフの心強い味方となっているのが、自転車で10分ちょっとの所にある「きもの病院」である。呉服店の一方、シミ抜き、汗とり、丈直し、裾の傷み等々、何でも〝治療〟してくれる。年齢の近いご夫婦が営んでいるので、処方箋に限らず着物に関することが気軽に質問でき、おしゃべりも楽しく、おおいに助かっている。
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 今日は3月並みの気温になると聞き、ちょっと春らしい色を着て出かけた。風が強かったけれど、体を強ばらせなくてすむ南風。立春ももうすぐだ。
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