見たこと聞いたこと

2018年7月12日 (木)

映画『空飛ぶタイヤ』

 久しぶりに映画館に行って映画を見た。池井戸潤原作、長瀬智也主演の『空飛ぶタイヤ』である。主人公が社長を務める赤松運送会社のトラックのタイヤが、走行中に突然外れ、歩行者を直撃して死亡事故を起こす。原因は「整備不良」とされるが、担当者が規定以上の厳しさで任務に当たっていたのを知る社長には納得できない。過去にも似たような事故があったことから、構造上の欠陥、メーカーのリコール隠ぺいが見えてくる。大手企業、大銀行の圧力に泣き寝入りせざるを得なかった数多の弱小企業に代わって、赤松社長が戦い続ける。「初めてあんたの人間らしい言葉を聞いたよ」「俺はどこかで(人間の良心みたいなものを)信じてるんだ」の台詞が光る。家族や自社社員がどんな時も応援するだけでなく、メーカーにも銀行にも警察にも、現状をよしとしない勇気ある男たちがいて、それぞれ、目的遂行のために選んだ手段がおもしろかった。最後は、正義が守られ、胸のすく結末を迎える。それにしても、誰が演じているかで敵か味方か見当がついてしまった。俳優のイメージというのはおそろしいものだ。
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 不慮の事故で家族を失う。「運がわるかった」では受け止めきれない。そのとき自分だったらどうするだろう。岡山、広島、愛媛の豪雨による惨状に人災の部分はなかったか。胸がつぶれそうになる。

2018年6月19日 (火)

はとバス乗って吟行会

 川柳やまびこで吟行会。「はとバス東京めぐり&銀座でランチ・句会」という企画で、三社川柳会、川柳うえの、川柳のぞみなどご縁の深い皆さんと総勢35人、楽しい一日を過ごした。はとバスは屋根のないオープンバス。梅雨の晴れ間がありがたかった。10時出発で、東京駅→日比谷公園→霞が関→国会議事堂→虎ノ門ヒルズ→東京タワー→レインボーブリッジ→お台場→勝鬨橋→築地→歌舞伎座→銀座→東京駅 の1時間乗ったままコースである。
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 二階建てバスの高さと、真上を見上げられることにより、見慣れた東京もちがった顔に見える。東京タワーは美しい、誇らしい。四方からの撮影スポットがコースに入っていた。
06191  首都高速に乗って、レインボーブリッジを渡る。オリンピックの競技場や選手村、豊洲市場など、話題の建設現場も駆け足で眺めた。
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 勝鬨橋もダイナミックに景観を楽しめる
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 バスツアーを終えて築地「竹若」で昼食、その後歌舞伎座横の区民館で句会。本日の嘱目吟5句を作って提出。東京タワーを詠んだ句が多かったとか。私の入選作は「財務省はとバスからも黒く見え」「街路樹とハイタッチするバスツアー」
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 そのほか、宿題二題、席題一題の提出、披講もあり、めまぐるしくも充実した一日でした。

2018年6月 1日 (金)

想定外、想定以上

 今回のアメリカ旅行では、Eさん夫妻、Cさん夫妻と旧交を温め、ありがたい一週間を過ごすことができて感謝している。
 唯一の想定外は、現地時間での29日、トランプ大統領がナッシュビルを来訪したこと。Cさんが道路状況を上手く読んで混雑に巻き込まれないように街を案内してくれたので、さして影響はなかったが。30日の朝のこと、ホテルでローカルニュースを見ていたら、なんと空港で乗客が屋外へと避難しているところが映っている。警察犬が異常を嗅ぎ付け、爆弾かもしれないという。幸い1時間余りで間違いだったと判明したらしいが、自分たちも一日違いで空港に行くところだったから、ちょっと慌てた。異常事態の報道英語はホントに聞き取りにくい。
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 今回の旅で一つ贅沢をした。往復とも飛行機のビジネス席を利用したことである。待ち時間が少ない、空港のラウンジが使える、などの利点もあるが、一番いいのは座席が平らなベッド状になること。12時間を超えるフライトで思っていた以上に疲れ方が少ない、その価値をつくづく実感した。そしてほぼ個室状態のスペースで飲食付きの映画見放題!「ナミヤ雑貨店の奇跡」「三度目の殺人」(写真上)、「The Post」(写真下)等々、話題作をいくつも鑑賞して、愉快な非日常を満喫した。旅行という充電により、また明日からの日常と元気に向き合えそうだ。
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2018年5月31日 (木)

〝ミュージックシティ〟ナッシュビル

 旅の後半は、テネシーの州都ナッシュビルで過ごした。ここは私たち夫婦も1年半ほど住んだことがある。同年代のCさん夫妻と30年ぶりに再会し、私の貧しい英語をもどかしく思いながら話は尽きなかった。まず訪ねたのは研究室のあったバンダービルト大学。写真のような懐かしい「Old Typical Area」もあるが、新しい校舎ビルが建ち、さらに今も建設中で、なかなか昔の面影を見出せなかった。
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 ナッシュビルの街自体がかなりの変貌を遂げ、あっちもこっちもビルの建設中。下の写真はダウンタウンの繁華街で、ほとんどのレストランからカントリーミュージックの生演奏が聞こえてくる。05314
 野球のスタジアム。スコアボードがギターの形をしているのがおもしろい。05311
 タルサとナッシュビルと東京とは、ほぼ同じ緯度。
タルサではよく晴れて暑さの続く三日間だったが、ナッシュビルでは天気がコロコロ変わり、シャワーのような雨が降っては止み、晴れ間が出ては小雨で傘の出番となる。写真の雨傘は横浜の北斎グッズ専門店で買ったもの。アメリカで北斎を掲げようと思って持ってきたが、結局出番はなかった。
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2018年5月29日 (火)

友人宅でのワイン

 タルサでは友人Eさん夫妻の家に泊めてもらった。彼らと食事に行った帰りに、デザートワインを買おうとリッカーストアーに寄ったら、なんと「俳句」の名の日本酒を見つけたので、買ってみた。月桂冠がカリフォルニアで製造しているらしい。ラベルには「haikuとは5-7-5のシラブルをもつポエムで、優雅なシンプリシティの典型云々…」と説明書きがあり、「haikuが細心の言葉選びをするようにこのお酒も作られた」のだとか。Eさんへのお土産に渡してあった北斎の富士の絵入りのぐい呑みに注ぎ、テラスで月を見ながら「俳句」の酒を飲むというまことに粋な夜となった。きりり、すっきりとした味だった。
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 Eさんの庭には鳥がよく姿を見せ、日本のとは鳴き声も顔ぶれも違う(当たり前だが)。テラスで朝食をとっていると、入れ替わり立ち替わり5~6種がやって来る。赤い姿が美しいのはカーディナル。
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 塀にとまったこちらはロビン。そのほか、モッキンバード、ブルージェイ、ブルーバードなど。キツツキの軽快な音も聞こえた。
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 下はナッシュビルの友人Cさんの手作りワイン。植物の世話が好きで、アボカド、パイナップル、バナナなどのトロピカルフルーツも育つかと試している彼女の庭には、ブドウも栽培され、ラベルはお嬢さんの手描きという世界に一つのワインである。ワイン作りは「手はかかるけどそんなに難しくはないのよ。発酵の頃合いは、都度味見をすればわかるし」と笑う。ラザーニャの夕食にこのワインで乾杯した。ほんのり甘い、やさしい味だった。
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2018年5月27日 (日)

オクラホマ州タルサにて

 25日に日本を発ってアメリカへ。昨秋のアイオワ訪問に続いて、今回はオクラホマ州タルサと、テネシー州ナッシュビルに住む友人夫妻に会いに来た次第。
 まずはダラス経由で州都に次ぐ第二の都市タルサへ。Eさん夫妻が
市内を案内してくれた。ここは1900年代初頭の石油ブームで発展、高さ23mの石油労働者の像(Golden Driller)は象徴的存在といえよう。

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 フィルブルック美術館(写真下)は、実業家ウェイト・フィリップス夫妻がその広大なイタリア・ルネサンス調の邸宅や庭園を、文化振興のためにと市に寄贈したもの。ため息が出るほど美しい。

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 ギルクレス博物館は、やはり石油で財を成した人のコレクションが展示され「皆さんがご覧になるのは彼の所有物の5%にすぎません」とガイドの男性が繰り返していた。アメリカ先住民のアートも堪能できる。下の像は博物館の入口近くにあり、インディアンが降雨を願って雲に矢を放つところだとか。05275  
 もう一つ、友人が案内してくれたのは、1912年オクラホマ生まれの音楽家ウディ・ガスリーの記念館。「Dust Bowl」という単語を私はここで初めて知った。森林破壊がもたらした「砂嵐」である。それを幼少時に体験した老婦人が「まるでEvil(悪魔)だった」とビデオで語っていた。そして追うように1930年代の大恐慌時代がやってくる。ガスリーはそんな時代に〝This land is my land〟と歌い、苦しみから立ち直ろうとする人々に勇気を与えた。ボブ・ディランも彼から影響を受けた一人だという。05273

2018年5月13日 (日)

団扇に色塗り

 Windows10の設定に取り組む合間に、今日は刷毛で色を塗るという超シンプルな作業をした。絵具を扱うなどと学生の時以来ではなかろうか。白い団扇をアマゾンで60枚購入し、刷毛と絵具を百円ショップで買ってきて、団扇の片面だけ赤く塗る。手順を考え、絵具が白い面に付着しないように注意し、むらなく塗るにはどうしたらいいかとあれこれ試す。この、プロセスや出来上がりが目に見えるというのが、実に新鮮で楽しかった。
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 さて、この紅白の団扇を何に使うのでしょう? 後日のお楽しみです♪

2018年5月11日 (金)

バージョンアップ

 パソコンを買い替えた。愛用していたWindows Vistaに不具合はなかったのだが、サービスの停止を宣告され、セキュリティーソフトの買い替え時期も重なっていたので、大型連休前に思いきってWindows10へとバージョンアップしたのである。ところがこの10がかなりの曲者で、休みの間中格闘したのに、設定がまだ終わらない。特にメールデータの移行が思うようにできず、急ぐメールのやり取りや添付文書の作成にこれまでのVistaを使っている。机の上には新旧のデスクトップが2台。早く問題を解決してW10の性能を試したいのだが…
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2018年4月30日 (月)

散策と音楽会

 東京の柴又エリアへ散策に出かけた。23区の北西にあるわが家から東に突っ切って1時間半、寅さんの町は観光客であふれていた。帝釈天参道は、草だんご、煎餅、漬物、和雑貨などを売る古い店が軒を連ねる。突き当たりに写っているのが柴又帝釈天。
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 寅さん記念館の入口。このユニークさに脱帽。床には寅さんの落とした雪駄がある。 
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 矢切りの渡し。川幅150mの江戸川を小さな船が往復する(船が中央奥に写っている)。揺れる柳や素朴な船着き場に、忘れていたものを思い起こさせられるよう。
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 最後は錦糸町のトリフォニーホール。川柳で知り合ったWさんがパーカッションを担当するシンフォニア・ズブロッカの演奏会を聞きに行ったのである。
04304_2  パンフレットの曲紹介が素晴らしかった。ムソルグスキー作曲「展覧会の絵」はピアノ独奏曲だったが、後にラヴェルが編曲したオーケストラ版が好評で、今ではそちらが代表格。ラヴェルの編曲は大胆で、トランペット、サキソフォン、チューバといった特殊な管楽器の特性を活かして導入しているとか。加えて革新的だったのは、打楽器を存在感のある効果音として追加したことで、夜明けを思わせるグロッケン、鐘と銅羅を交互に響かせる表現、シンバルの特殊奏法、またウィップ、ラチェットといった特殊楽器が登場するのでぜひ注目を、という。お陰で「展覧会の絵」の、とくにパーカッションの演奏を、何倍も楽しむことができた。曲のガイドとしてだけでなく、作曲家の心情に寄り添った文章で、とても読みごたえのあるエッセイだった。

2018年4月23日 (月)

ライトアップの大藤

 あしかがフラワーパークへ夜の藤を見に行った。昼間は曇り空だったが、日が落ちて空が黒くなれば関係なし。満開の花々が、もう見事としか言いようがなく、うっとり見惚れてきた。昨年初めて来たとき(4月24・25日に掲載)まだ藤は一、二分咲き、それでも花の見せ方や手入れの仕方に感動したものだが、今年は文句なしの見頃のピークである。そして黒の背景にライトを浴びた花が浮かび上がるのは、昼間とは別の美しさなのだ。来場者数もピークだろう、大いに混雑していたが、皆が皆美しさに酔って感嘆の声を上げ、幸せな気分になって混雑も気にならなかった。三脚にカメラを構えた人々がずらり、さぞ腕が鳴ったことだろう。私のコンパクトカメラではなかなか色がきれいに出ない。スマホのほうが上手に撮ってくれた。
 1枚目は広告写真でもよく目にする「大長藤」。花房は1.8mにも達するとか。04161

 2枚目は「白藤の滝」。壁状に仕立てた藤が水面に映る。04161_3
 3枚目はツツジや石楠花越しに見た「大藤」。04164

 4枚目は「うす紅の棚」。銀河を仰いでいるような気分になる。04162
 ブログを始めて2年9カ月。今日は400本目の記事だった。

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